人はリフレッシュしたいとき、緑を見ると癒されるといいます。
では、緑ならなんでも良いのでしょうか?
カラーカードを使用したある実験があります。
人工的に作られた緑色と松の緑を忠実に再現した緑色、
これらの2枚の緑のカラーカードを比べて、どちらが良いかを選んでもらいました。
結果、ほぼ 100 %実際の自然にあらわれる緑を再現した緑を人は選びました。
実験に参加した人は、直感的に自然の色に近い緑を選ぶようです。
多くの方に、山や海へ行った経験があると思います。自然の景色は不思議なことに私たちの心に安らぎを与えてくれます 。観葉植物の緑を見ると、その記憶と結びつきストレス解消や、疲れを癒す効果を生み出すのです 。
霊長類研究で有名な河合雅雄京都大学名誉教授は、次のようにいっています。
「人は、サルのいろいろの性質をそのまま引きずってきています。私たちが緑のなかで暮らすと心が休まり落ち着くという性質は、ヒトがサルであったころ、緑の中で生活していた体験が、われわれのDNAのなかに組み込まれたのではないかと私は考えています(※注)」
現代の生活では、自然に触れている人、あまり縁のない人で、感じる差はあるようですが、
私たちは緑をみると心が安らぐという遺伝子を持っているのです。
身近に緑があることで、その効果は次第に現れてきます。
私たちの日常生活に、
観葉植物を身近に置くことで 、 簡単に癒しの効果を手に入れることができます 。
出典:『花が教える自然色彩学ナチュラルカラーリスト』草木雅広氏草土出版
光合成が室内環境を改善
光合成は植物細胞内の葉緑体が、空気中の二酸化炭素と土壌チュノ水分から光エネルギーを利用して炭水化物と酸素を作るしくみになっています。この時に揮発性有機物質なども葉や鉢土から吸収し分解するのです。
出典:『あなたがまだ知らないすごい植物のちから』兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科/兵庫県立淡路園芸学校園
芸療法課程豊田正博氏全国鉢物類振興プロジェクト協議会